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理事長挨拶

言葉を交しあい、心を通い合わせながら、
より満足できる今日一日を共に創りあげていきたい。
理事長 大槻 眞
●産業医科大学名誉教授
●医学博士
●神戸大学医学部大学院 修了
【専門医・認定医】
日本内科学会
日本消化器病学会
日本糖尿病学会
【指導医】
日本糖尿病学会



医療や福祉の世界では、サービスを提供する側と受ける側の立場に優劣などないはずですが、実際の現場では、そんな当たり前のことが難しい場合があるように思われてなりません。当施設も決して例外ではないということで、すべてのスタッフが患者様と同じ目線に立った医療・福祉活動を実践していくために、お一人おひとりに向かい合っています。

患者様がどんな不安を抱えておられるのか、何を望まれているのか、ご気分はどうなのか、といったささやかな声も聞き逃すことなくその思いを受け止めて、またスタッフも自らの思いを伝えて、一緒に新しい今日一日を生きて行こうというところから始めています。治療方針はもとより看護、介護、リハビリや食事療法などの計画作成に当たっても、専門家が独断で決めていくのではなく、ご本人にとっての最善の取り組みを、スタッフ一同がご本人とご家族と共に一つひとつ決めていけるような関係作りが大切だと考えています。

そんな言葉と心のやりとりを通したコミュニケーションを基本に、患者様ひいては地域の皆様方とのお互いに理解し合い支え合う信頼の輪の中で、スタッフがその能力を発揮して有意義に楽しく働き、私どもの働きで患者様にイキイキとした人生を感じていただけたら、また私自身も残りの限りある人生において、わずかでも人のために役立つことができればと願っています。そして、皆様方のご納得とご安心を第一に、医療と福祉の総合サービスを提供し、その質を日々検証して高めるために不断の努力を続けていかなければならないと思っております。

私どもの仕事現場では、さまざまな人生のドラマがあります。患者様やご家族とスタッフの間に、印象的なシーンや感動がいくつも生まれ、新しい思い出が育まれることもあります。当施設が皆様方にとって、お金では買えないものを与えてくれる環境であり、スタッフ共々明るくほがらかに心寄せ合い喜び合える場所であるために、力を尽くし、心を尽くしてまいります。ご縁で結ばれた者同士、病み傷つき弱い立場にあるすべての人の思いに応えられる医療や福祉を、皆様のお力もお借りしながら創りあげていければ幸いです。